Category Archive: 町ねこ調査隊塾

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『ながさき町ねこハンドブック 2』できました

昨年度に引き続き、長崎の町ねこ調査隊塾の今年度の塾成果として『ながさき町ねこハンドブック 2』ができあがりました。

2013-03-17 01.23.23

目次
長崎の町ねこ調査隊塾のめざすもの
町ねこ調査を始めよう!
ねこの毛色と柄
ながさき町ねこハンドブック2の発刊によせて(山根明弘)
町ねこ調査マップ1~3
長崎の町ねこ調査2012
まちねこの一日/まちねこの一年/まちねこの一生
〈短歌〉町ねこの四季
〈コラム〉ねこの名前
〈コラム〉オーストラリアのペット事情
「飼えないからって、捨てないで。」啓発ちらし
「不妊か手術は重要です」啓発ちらし
耳を小さくカットしているねこのお話
『市制百年 長崎年表』に見る 町ねこの過去、そして未来
ねこの雑学
「世界都市」「人間都市」と「町ねこ」問題
長崎伝習所「長崎の町ねこ調査隊塾」報道一覧
ながさき町ねこカルテ

3月20日(水・祝)の11~16時にベルナード観光通で開催される「長崎伝習所まつり」で来場者の方に無料配布いたします。

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14日から岩合光昭写真展「ねこ」が始まります

併設の企画展示「長崎の『町ねこ』写真展」の準備かたがた、長崎県美術館へ行ってきました。

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エントランスロビーでは、明日のオープニング・セレモニーの準備中

 

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KTNさんに送られてきた「自慢のねこ写真」パネル。7月15日に県美術館ボランティアさんと長崎の町ねこ調査隊塾が共同で行った「町ねこ探し隊!」のねこ写真と、日本「長崎ねこ」学会さんのねこ写真コーナーも設けられています。一般の方からの応募写真は、会期中31日まで受け付けですが、もう既にパネルはいっぱいでした。どうすんだろ……?

 

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岩合展に合わせたミュージアムグッズも並んでいました。「端から端まで、全部下さい」と言ってみたい。

 

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こちらはちょっとお高いオリジナルプリントの販売コーナー

 

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県民ギャラリー入口の大パネルでは奈良県明日香村のねこさんが迎えてくれます。


で、「長崎の『町ねこ』写真展」は、この大パネルとチケットのもぎりコーナーの間のスペースに設営です。

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レーザーレベルという機械を設置するbangさん

 

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レーザーレベルから照射される赤色レーザーで、下から2段目の写真の下辺を揃えています。写真をクリックすると、レーザー光がうっすらわかります。

 

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こんな感じで設営が終わりました。

 

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手前から、入口大パネル、町ねこ写真展のポスター、町ねこ写真展コーナー、チケットもぎりと岩合光昭写真展スペース、になります。ポスターやちらしに写っているキジねことブルドッグが見えてますね。

 

岩合さんの写真展の方の設営のお手伝いをしながら、ちらっと横目で見ることができましたが、作品数も、また作品のバラエティの面でも、かなりボリュームがある展覧会です。普通の方でも30分は十分楽しめると思いますし、ねこ好きさんなら、全部じっくり見ようとすると、1時間半~2時間くらいはかかってしまうのではないかな。土日などは混雑が予想されます。美術館は毎日10時から20時まで開館(入場は19時半まで)ですので、平日にささっと仕事を切り上げて、閉館ぎりぎりまで粘る、というのもよいかもしれません。会期は9月2日日曜日まで、途中8月27日月曜日だけは休館日です。

なお、ちらしでは、岩

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「子どものための町ねこ調査」を開催しました

全部で32名(塾生10名+参加申込者21名+オブザーバ1名)が長崎大学・文教キャンパスに集まり、「子どものための町ねこ調査」を開催しました。

わたしたちの身近で暮らすまちねこの生態は、実は意外と知られていません。どれくらいの数のまちねこが、どんなふうにひとと関わりながら、生まれ、育ち、子を育み、やがて死んでいくのか。まちねこの営みを知ることは、そうした〈命〉の営みを知ることでもありますし、社会における人間と動物との関係性について知ることでもあります。

そしてこのたび「長崎の町ねこ調査隊塾」では「子どものための町ねこ調査」と題して、長崎大学文教キャンパス内をフィールドとして、そこで暮らすねこを探して観察する企画を行なうこととなりました。教室でねこの探し方やスケッチのしかたについてのレクチャーのあと、お子さまと保護者の方のグループに塾生がアドバイザーとして加わって、実際にキャンパス内のねこを探してスケッチするようなプログラムを組んでいます。

およそ2時間のプログラムを通して、ねこたちとのふれ合いを楽しみながら、その生態についての理解を深め、人間と動物の関係について、また〈命〉の大切さについて、親子で考えるきっかけとなることを願っています。

15時から1時間のレクチャーのあと、16時から1時間弱のねこ探し&観察となりましたが、真夏の夕方でねこが出てくるにはまだ早い時間帯ながら、トータル20匹弱のねこたちを見つけてスケッチすることができました。小学校低学年にもなると、おとなも顔負けの観察力を発揮していましたし、思った以上に実りのある観察会になりました。


事前準備のために前日撮影したまちねこたちの写真です(当日の写真は、後日改めて掲載の予定です)。

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チャトラ爪先靴下 

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ぶーすけ 

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真ん中分けブチ

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ぴょんぴょん丸

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タンゴ

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くまお(タンゴ5)

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ビ長しっぽ

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ふわふわしっぽのクロ

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シロクロ


またできればもう一度、もっとよい気候の時期に、開催できるといいかなあ、などと考えているところです。

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7/15長崎県美術館ボランティア事業 ワークショップ「町ねこ探し隊!」

長崎県美術館では毎年「長崎県民アートボランティア事業」というのを行なっています。美術館活動を県民に近いものにするための活動ということになりますが、この事業のプログラムメニューとして、登録ボランティアさん向けに「ワークショップ『町ねこ探し隊!』」が開かれました。8月14日~9月2日に県民ギャラリーで開催される「岩合光昭写真展 ねこ」関連企画として、登録ボランティアさんが長崎のまちのねこを撮影し、それらが写真展の一角に設けられた展示コーナーで展示される予定になっています。

で、長崎の町ねこ調査隊塾として、このワークショップに参加してきました。県美術館スタッフと登録ボランティアさん、それに町ねこ調査隊塾の塾生を合わせて33名が出席し、まちねこの写真の撮り方についてざっと確認したあと、出島町の県美術館を出発して約1時間半、6グループに分かれてまちねこ写真を撮影して回りました。

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出発前の確認に使った資料を紹介しておきます。

 

  1. ねこの居場所をみつける
    • 今の季節であれば、ねこの居場所のキーワードは次のような感じ。「風通しがよい」「地面がひんやりしている」「日射しがあたらない」
    • そして季節を問わず選ばれるキーワードは次のような感じ。「安全ですぐ逃げられる」「人目につかない」「地面が濡れていない」
    • どちらかといえば好まれるのはこんな感じ。「低いところよりは高いところ(ねこにとって見通しがよい)」「だだっぴろいところよりは適当に入り組んでこぢんまりしているところ」
    • 全体としては「塀やひさしの上」「家と家のすき間」「藪の中・箱の中」「人家の前庭」「駐車場の車の下」など。
  2. ねことの間合いを詰める
    • ねこの警戒心をあおるのは、次のような行動・しぐさである。これらをできるだけ「しない」。「いきなりどんどん近づく」「あわててカメラを構える・手を伸ばして撮ろうとする」「かばんやポケットから何かを取り出そうとする」「ねこと正面から視線を合わせようとする」「大人数で近寄る」「大きな音を立てる」
    • ねこを遠くに見つけたら、いつでもシャッターが押せるように電源をONにして、少しズームをかけてから、ゆっくりと「斜めに」近づいていく。カメラを構えるときはゆっくりと、また、自分の目を完全にカメラで覆ってしまわないこと(=ねこが逃げるタイミングになる)。気分としては「太極拳をしているつもり」で。
    • あまりじっと目は見つめないように少し視線をそらしながら、おだやかな声でねこに語りかけつつ(かわいいね、とか誉めつつ)、ある程度は勘でシャッターを押す。同じ間合いで、少しずつフレーミングを変えながら、5~6枚かそれ以上撮る
    • ねこがこちらに気を許すようなら、少しずつ近寄っては、上の撮影方法を繰り返す。そのときに「ねこは、こっちを見ながら、どんなことを考えているだろう?」とか「今、ねこは落ち着いているだろうか、逃げだそうとしているだろうか?」とか、ねこに気を配ってみる。近づいて撮影したいのは山々だけれども、ねこがそれを許してくれるだろうか? と考えてみてほしい。
  3. フレーミングに気を配る
    • とりあえず試みた方がよいのは次のようなこと。「鉄則」ではなく、「バリエーション」として試してみてほしい。「ねこの目の高さよりカメラを下にする」「ねこが寝そべっている=横位置、ねこが座っている=縦位置」「ねこの位置を画面の中心からやや外す(ただし、カメラのピントは自動設定では中心に合いやすいので、ピンぼけには注意」「ねこの毛色と、写真の背景との間に、コントラストが出るように工夫する」
  4. 出かける前のチェック
    • バッテリと撮影可能枚数は十分あるか
    • 撮影画像サイズは適切か……L判=89×127mmであれば200~300万画素(1600×1200~2000×1500程度)あれば十分だが、設定できるならそれ以上にしておくと、あとでトリミングや引き伸ばしがしやすい
    • 撮影モードは適切か……明るい戸外のねこを撮る場合は、あまり深く考えずP(プログラムモード=ほとんどカメラにお任せ)とか、AUTOあるいはiA(全部カメラにお任せ)でかまわない。自分で使いこなせているカメラなら、適宜設定を工夫する。
    • ホワイトバランス(WB)は適切か……オートホワイトバランス(AWB)がとりあえずは無難。下手にいじると、極端に青かぶり・赤かぶりした写真になるので注意。
    • 感度設定(ISO)は適切か……カメラの限界ぎりぎりまで上げると画質は落ちるが暗いところでもブレは減る。ただし、戸外であれば暗くてブレることは少ない。上限よ
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子どものための町ねこ調査

「長崎の町ねこ調査隊塾」は、昨年度より長崎市内のまちねこの生態調査を行なっています。わたしたちの身近で暮らすまちねこの生態は、実は意外と知られていません。どれくらいの数のまちねこが、どんなふうにひとと関わりながら、生まれ、育ち、子を育み、やがて死んでいくのか。まちねこの営みを知ることは、そうした〈命〉の営みを知ることでもありますし、社会における人間と動物との関係性について知ることでもあります。

このたび「長崎の町ねこ調査隊塾」では「子どものための町ねこ調査」と題して、長崎大学文教キャンパス内をフィールドとして、そこで暮らすねこを探して観察する企画を行なうこととなりました。教室でねこの探し方やスケッチのしかたについてのレクチャーのあと、お子さまと保護者の方のグループに塾生がアドバイザーとして加わって、実際にキャンパス内のねこを探してスケッチするようなプログラムを組んでいます。

およそ2時間のプログラムを通して、ねこたちとのふれ合いを楽しみながら、その生態についての理解を深め、人間と動物の関係について、また〈命〉の大切さについて、親子で考えるきっかけとなることを願っています。

子どものための町ねこ調査

日 時:2012年7月28日(土) 15:00~17:00
場 所:長崎大学文教キャンパス(長崎市文教町1-14)
環境科学部講義棟2階242号教室
対 象:子どもとその保護者(必ず保護者同伴で)
参加費:無料
定 員:20名(事前申込・先着順・定員次第締切)

 

参加申込の際は、下記のフォーム「メッセージ」欄に「参加者全員の氏名・年齢・住所」および「保護者の方の連絡先(電話またはメール)」をご記入の上、ご送信下さい。

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長崎の町ねこ調査隊塾 5~7月の定例会日程

5月9日(水)にメルカつきまちで開催された平成24年度長崎伝習所開所式&第1回定例会に引き続き、次のように塾定例会を開催いたします。

第2回定例会:2012年5月26日(土) 18:00~20:00
会場:アマランス(長崎市魚の町5-1=市民会館1F)会議室3
内容:(1)寺町周辺の町ねこ調査
(2)カルテを使ったねこ調査のレクチャー
第3回定例会:2012年6月10日(日) 14:00~16:00
会場:アマランス(長崎市魚の町5-1=市民会館1F)会議室3
内容:町ねこ現地調査
第4回定例会:2012年6月23日(土) 18:00~20:00
会場:アマランス(長崎市魚の町5-1=市民会館1F)
内容:西坂公園町ねこ調査の報告
第5回定例会:2012年7月9日(月) 18:30~20:30
会場:アマランス(長崎市魚の町5-1=市民会館1F)会議室3
内容:未定
第6回定例会:2012年7月28日(土) 18:30~20:30
会場:アマランス(長崎市魚の町5-1=市民会館1F)
内容:未定
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長崎伝習所 塾開所式(2012年5月11日長崎新聞)

長崎新聞(2012年5月11日付け)より転載します。


町ねこ調査や物語づくり―長崎伝習所 5塾が活動スタート

人材育成などを通じて地域活性化に取り組む長崎市の「長崎伝習所」事業の一環で、歴史や観光など多様なテーマごとに研究を進める「塾」の開所式が9日、長崎市築町のメルカつきまちであった。

本年度活動するのは、昨年から継続する「長崎の町ねこ調査隊塾」「孫文・梅屋庄吉と明治大正長崎事情塾」に加え、長崎の歴史的事実などを題材にオリジナル物語を作る「ながさきで物語をつくろう塾」、東京で活躍する長崎人や長崎料理などを紹介する「東京出島塾」、東京目線で長崎の新しい観光ルートの提案などに取り組む「在京長崎・感・考・塾」の5塾。計113人が「塾生」に登録した。

開所式には、東京都内で活動する塾を除く三つの塾が参加。伝習所の総長を務める田上富久長崎市長は「まちづくりに自分たちで取り組む人たちの集まり。多くの人とつながり、いい成果を出してほしい」とあいさつ。各塾長が「ネコ調査のエリアを広げたい」「物語が子どもや未来に広がっていけばうれしい」などと活動内容と方向性を発表。式後は各塾に分かれ、参加者の自己紹介や今後のスケジュール確認をした。

「塾」は、市民から研究内容を公募し、審査を経て活動塾を決定。塾生を一般募集する。開所式では応募した塾生が初めて顔を合わせた。

(永野孝)

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ながさき町ねこハンドブック

ながさき町ねこハンドブック

2012年3月発行

A5サイズ・24ページ・カラー印刷

発行部数:2,000部

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 5月に旗揚げした町ねこ調査隊塾。11月には、早くも成果品の検討に入りました。情報がコンパクトに収納され、携帯が可能、場所を選ばす、片手でも見開きできるー―となれば〝ハンドブック〟――即、決定しました。

 その内容は大きく3つに分かれます。

1. 町ねこ調査の方法

 前半は、みなさんの疑問――〝調査って実際、どういうふうにやっているの?〟にお答えしています。

町ねこの見つけ方

 ごはんをキーワードにすれば、公園・寺社・飲食店街の周り等。お腹が満たされれば、冬は暖かく、夏は涼しく過ごせ、且つ、車・人通りの少ない、少し高い所を好むようです。

カルテの書き方

 毛柄だけでなく、目や鼻の色、しっぽの形もかなり個性的です。

写真の撮り方

 描き終えるまでに逃げられることはしばしば。撮影は、低い姿勢で静かに近寄ります。角度を変えて複数枚撮っておけば、自宅で描くことも可能です。

マッピング

 ねこが特定できたら、見かけた場所を地図におとします。エリア内の頭数、行動範囲がわかります。

2. 町ねこリスト・カルテ・マップ

 中盤には、ハンドブックを手にとられた方の最大の目的――〝どこにどのような町ねこが暮らしているの?〟にお答えして、写真リスト・カルテ・マップを掲載しています。さらに、会ってみたくなってもらえるよう、出会う確率を肉球の数で表しています。ところで、この4つのエリア(寺町・西坂町・長崎大学・住吉町)、特別にねこが多いわけではありません。塾生の自宅や職場の周辺といった、日常的に調査が容易なエリア、という理由からです。調査には、やはり時間が必要なのです。

3. 塾長、塾生の想い

 随所に、複数の塾生による〝ねこうんちく〟や〝想うところ〟を綴っています。

 毛柄と性格に相関はあるか?―「毛柄占い」。地方色豊かな―「猫民話」の紹介。浮世絵師のみならず殿様も商売にしていた?―「鼠よけの猫絵」。ねこトラブルの発端・原因の解説―「のらねこはじまり物語」。ペットフードの登場と繁殖の問題―「カリカリとねこ算」。想像よりも過酷な生活?―「長崎大学ねこ事情」。猫のぼやき―「ねこトーク」。なかでも「猫としっぽ」は、動物を飼ったことがある人なら誰しもが思う~偶然か? はたまた、実は言葉が分かっているのではないか?! 疑惑。そして、「長崎市の町ねこは幸せか?」では、町ねこを取り巻く複雑な人間模様が浮き彫りに…。ラストは塾長の想い―「町ねこ調査隊塾のめざすもの」で締めくくられています。

 歴史的、文化的、人とねこは密接な関係を保って暮らしてきました。これからもより良く共生していくためには何をすべきか?…是非、ご一読ください。

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北九州市ネコ実態調査隊の見学ツアー

北九州市ネコ実態調査隊見学ツアー

日程:2011年9月18日(日)

場所:意見交換会=北九州市立いのちのたび博物館内)
   ねこ調査=門司駅前・柳町周辺

参加者:塾生14名・北九州市調査委員6名

 

 6月の講演会と同じく、なぜかこの日も大雨。ねこ調査はできるかな、と心配しながら午前10時に長崎を出発。
 午後1時半に北九州八幡東区の「いのちのたび博物館」に到着。館内を見学した後、北九州市のネコ実態調査隊のみなさんと意見交換の場を持ちました。また6月に長崎にて講演していただきました山根明弘さんも、同席してくださいました。

 北九州市と長崎市、それぞれのねこ調査について報告の後、熱心な質問が飛び交いました。北九州市の調査は行政の依頼から始まり、長崎市は市民が自ら手を挙げての調査と、スタートは違います。しかし、ねこ調査のデータを蓄積し、ねこと人の平和な関係を求める気持ちは同じでした。データをどう活用していくのか、市民ボランティアと行政の関わり、など活発な議論が続き、予定していた1時間半をオーバーして、会は終わりました。

北九州市門司駅前柳町周辺のねこ調査

 雨はやっと小降りになり、柳町のねこさんに会うために、門司駅前に向かいました。

 ネコ実態調査隊の方々と山根さんに案内していただきながら、ねこ調査を見学。

 柳町は長崎市の浜口町の飲食店街と新大工町の商店街を足したような雰囲気でした。生憎の雨でしたが、車の下、小路の奥などに多<のねこを見ることができました。

 ねこ困りさんが作ったであろう『エサを与えないで』の張り紙の近くに、盛り塩のように地面に置かれたドライフードや、中華料理店の前には美味しそうなねこのエサが置いてあり、長崎と同じくねこ好き・ねこ困りの混在が見受けられました。
 環境から考える北九州市、観光から考える長崎市、立ち位置は違いますが、ねこを取り巻く環境は同じであり、お互いとても参考になる意見ばかりで、有意義な時間を過ごすことができました。今後とも交流を続けることを約束し、門司を後にしました。

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ながさき町ねこ写真展

ながさき町ねこ写真展

会期:2011年8月31日~10月2日

会場:カフエ豆ちゃん(長崎市東古川町)

テーマ:猫のいる風景、猫のいる長崎。

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 塾活動がはじまって間もなく、突如降ってわいたのが写真展の企画でした。
 定例会という形では、まだ数回しか調査に赴いておらず、カルテ用の観察写真を少数の塾生がチラホラ撮っているだけ。
 そもそも調査隊塾の活動目的から外れるのでは? などなどと協議した結果、「町ねこ調査隊塾を広く知ってもらう機会になれば」ということで走り出した写真展。

 塾長を筆頭に、何をどうしていいのやら右も左もわからない状況に筋道をつけてくださったのは、写真展の会場「カフエ豆ちゃん」のオーナー吉田隆さんでした。ちなみに吉田さんは塾生でもあります。
 調査と並行して写真展用の撮影を塾生にお願いし、迫る期日とにらめっこをしながらみんなで写真の選別を行いました。
 どれもこれも展示したい! 選別なんてできない! と叫びながらの、それはそれは楽しい選別作業でした。

 素人の写真展を見に来る人はいるのかしらと心配をしていましたが、フタを開けてみれば、来場者数延べ約800人を数える大盛況となりました。
 それもこれも、テレビ・新聞・ラジオなど各報道機関が写真展を取り上げてくださったお陰か知名度は抜群。長崎市外のみならず、県外から写真展のために来崎されたお客さまも。味を占めた塾生一同、写真展第2弾を計画中なのであります。

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