長崎新聞(2012年5月11日付け)より転載します。
町ねこ調査や物語づくり―長崎伝習所 5塾が活動スタート
人材育成などを通じて地域活性化に取り組む長崎市の「長崎伝習所」事業の一環で、歴史や観光など多様なテーマごとに研究を進める「塾」の開所式が9日、長崎市築町のメルカつきまちであった。
本年度活動するのは、昨年から継続する「長崎の町ねこ調査隊塾」「孫文・梅屋庄吉と明治大正長崎事情塾」に加え、長崎の歴史的事実などを題材にオリジナル物語を作る「ながさきで物語をつくろう塾」、東京で活躍する長崎人や長崎料理などを紹介する「東京出島塾」、東京目線で長崎の新しい観光ルートの提案などに取り組む「在京長崎・感・考・塾」の5塾。計113人が「塾生」に登録した。
開所式には、東京都内で活動する塾を除く三つの塾が参加。伝習所の総長を務める田上富久長崎市長は「まちづくりに自分たちで取り組む人たちの集まり。多くの人とつながり、いい成果を出してほしい」とあいさつ。各塾長が「ネコ調査のエリアを広げたい」「物語が子どもや未来に広がっていけばうれしい」などと活動内容と方向性を発表。式後は各塾に分かれ、参加者の自己紹介や今後のスケジュール確認をした。
「塾」は、市民から研究内容を公募し、審査を経て活動塾を決定。塾生を一般募集する。開所式では応募した塾生が初めて顔を合わせた。
(永野孝)
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