長崎の町ねこ講座・第6回「ねこを読む・絵本の中の猫たち」
公開講座「長崎の町ねこ講座 ねこを知る、ねこを楽しむ」 第6回
「ねこを読む・絵本の中の猫たち」日時:2014年9月28日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
開場:長崎市立図書館 多目的ホール
講師:上出恵子(活水女子大学健康生活学部子ども学科・教授・絵本学)
対象:小学生以上~大人まで(小学生は保護者同伴)
参加費/無料・事前申込/不要
主催:長崎の町ねこ調査隊塾
備考:この事業は平成26年度長崎市市民活動支援補助金の交付を受けて実施します。
多くの人は子ども時代に絵本と出会い、その後成長するにつれて絵本の世界から離れてしまう人もいれば、そのままずっと絵本と親しむ人もいます。同じようにほとんどの人は子どもの頃にねこと出会いますが、ねこ好きになる人もいれば、ねこと疎遠になっていく人もいます。ねこと絵本、何の関係もなさそうですが、意外にどこかでつながっているのかもしれません。そういうわけで、今回の町ねこ講座は絵本の世界の猫たちに注目し、「ねこ」について、「人間」について、そして「いのち」について、考えてみたいと思います。
会場には塾生が撮影した長崎の町ねこたちの写真も展示。開演前や休憩時間には、ねこの写真のスライドショーや動画も流します。ねこを知り、ねこを楽しみたい子どもや大人のための講座です。ぜひ、ご参加ください。
<講師プロフィール>
上出恵子(かみで・けいこ)
1952年神戸生まれ。1980年より活水女子短期大学日本文学科講師。助教授、教授を経て、1997年より活水女子大学文学部日本文学科教授。現在は同大学健康生活学部子ども学科教授。
明治以降の小説研究をベースに、メディアの側面から近代文学の見直しをはかる一方、絵本をはじめとする子どもに関わる文化や表現活動を、子どもと本の観点から取りあげる等、幅広い研究を行っている。また、図書館活動や読書推進活動の推進、次世代育成支援にも関わり、地域と連携し、社会貢献を行っている。
長崎市動物愛護フェスタに参加します
日時:2014年9月23日(火祝) 13:00~16:00
会場:JR長崎駅前かもめ広場
長崎の町ねこ調査隊塾のブースでは、カリカリの値段当てクイズ、小町ちゃんぬり絵、エッセイ「ねこと私の物語」を書こう、を企画しています。かもめビジョン(大型スクリーン)には、塾生撮影の町ねこ写真やねこの動画が流れます。ご来場をお待ちしています。
杉本彩さん(一般財団法人動物環境・福祉協会 Eva 理事長)のトークショーもあります(13:00~/15:00~)
山根明弘『ねこの秘密』(文春新書)発売のお知らせ
お待たせしました!ついに山根さんの本が出版されます。2014年9月19日発売です(定価本体770円+税)。ねこ博士の山根さんがねこの秘密に迫ります。
公開ディスカッション「町ねこサミット in 長崎」
ねこと生きるまち、ねこを活かすまち
町ねことまちづくり:ねこと生きるまち、ねこを活かすまち
日時:2014年11月23日(日) 13:30~16:00(13:00開場)
会場:メルカつきまち 5F会議室
対象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
参加費:無料
主催:長崎の町ねこ調査隊塾
備考:この事業は平成26年度長崎市市民活動支援補助金の交付を受けて実施します。
私たちは、まちなかを歩き回るねこを「町ねこ」と呼びます。飼いねこもいれば、ノラネコもいます。町ねこは人の手からエサをもらいながらも、自由に生きています。その自由さは町ねこの魅力的なところであり、やっかいなところでもあります。
まちなかには、ねこをかわいがる人もいれば、糞尿被害などに困っている「ねこ困りさん」もいます。同じねこでも、ある人には愛しくかけがえのない命であり、片方では迷惑この上ないモノにもなります。住宅が密集するまちなかでは、両者の対立は深刻です。
ねこはモノではなく、命ある生き物です。捨てられたり、殺処分される不幸なねこをなくすために、ねこを人間のパートナーとして受け入れる環境を作り、ねこの居場所を見つけ、さらにねこをまちづくりに活かせないか、私たちはそう考えています。
「ねこと生きるまち、ねこを活かすまち」をつくるためには、誰もが納得できるようなルールが必要です。そのためには公正な立場である行政と市民や地域をつなぐネットワークをつくり、情報を共有し、オープンな場で話し合うことが大事です。
「ねこと生きるまち、ねこを活かすまち」を実現するためには高いハードルがいくつもあるでしょう。そのハードルを一つずつ乗り越え、ねこも生きやすく、人も暮らしやすいまちづくりをめざして、町ねこサミット in 長崎を開催します。
長崎の町ねこ調査隊塾
「町ねこサミット in 長崎」では、九州および首都圏で町ねこに関する先進的な活動に取り組んでいらっしゃる木下征彦さん、門司慶子さん、山根明弘さんをパネリストにお招きし、また長崎の町ねこ調査隊塾から塾長の中島由美子が加わり、町ねこ問題についての公開ディスカッションを行います。町ねこ全般をテーマとするサミット(シンポジウム)は全国的にみても初の試みです。それぞれのパネリストの持っている知見、経験を紹介し合うことで、地域社会の町ねこ問題解決のための新たなヒントを提供したいと考えています。
facebookの「長崎の町ねこ調査隊塾」のページでも、サミット関連のお知らせをしています。ぜひご覧ください。
パネリストのご紹介(順不同)
木下征彦(きのした・ゆきひこ)
高崎商科大学専任講師(専門=社会学・政治哲学・公共哲学)
1975年生まれ。日本大学大学院人文科学研究科社会学専攻博士後期課程満期退学。現在、高崎商科大学専任講師。
コミュニティの問題解決やまちづくりという社会学的観点から地域猫活動を研究している。日本大学で担当する授業から生まれた自主ゼミ「人とねこ研究会」の学生たちと共に、東京都をはじめ福岡市を含む20以上の地域で100回以上のフィールドワークを行い、地域猫活動の研究を継続してきた。
毎年3月に開催される東京都台東区地域猫ボランティア講習会でのゼミ生の研究発表を指導するほか、自身も2013年11月に開催された第13回新宿区「人と猫との調和のとれたまちづくりセミナー」にてコーディネーターを務めるなど、活動の幅を広げている。
2014年中には地域猫についての研究成果をゼミ生たちとの共著で出版する予定である。
《主な著書》
『コミュニタリアニズムの世界』(勁草書房 2013年、共著)
『行為・構造・文化の社会学』(学文社 2010年、共著)
『現代地域問題の研究―対立的位相から共働的位相へ』(ミネルヴァ書房 2009年、共著)
門司慶子(もんじ・けいこ)
福岡市南区保健福祉センター(南保健所)衛生課 勤務
1961年生まれ。宮崎大学大学院農学研究科獣医学専攻卒業後、福岡市役所に入庁。
1995年より西部動物管理センターに配属され、女性としては市役所初の狂犬病予防員となる。その後、動物園や油山牧場へ着任して飼育動物の健康管理や防疫を担当し、2011年に家庭動物啓発センター所長として再び動物愛護管理行政に関わった。
南保健所へ異動した今も、個人的に動物福祉団体ライフリレーネットワークに所属し、公園の野良猫のTNR活動を実践中。
山根明弘(やまね・あきひろ)
北九州市立いのちのたび博物館学芸員・理学博士
1966年兵庫県うまれ。九州大学大学院時代に、福岡県新宮町相島にて約7年間、200匹ものノラネコを対象とした生態学研究を行う。専門は動物生態学、動物遺伝学。
《著書》
『わたしのノラネコ研究』(さ・え・ら書房)
『日本動物第百科 第一巻』(平凡社、分担執筆)
『Homosexual Behaviour in Animals』(Cambridge univ. press、分担執筆) ほか
中島由美子(なかしま・ゆみこ)
長崎の町ねこ調査隊塾塾長
1955年生まれ。2011年5月より長崎伝習所「長崎の町ねこ調査隊塾」の塾長として、長崎市内の町ねこの調査に携わる。調査内容をまとめた「ながさき町ねこハンドブック」No.1~3を毎年発行。その他、「ながさき町ねこ写真展」5回開催、「長崎の町ねこ講座 ねこを知る、ねこを楽しむ」5回開催などの活動を継続している。
2012年より長崎県動物愛護推進員として活動。
塾生募集中!
長崎の町ねこ調査隊塾は平成26年度も引き続き、活動を続けていきます。ねこ好きさんはもちろんのこと、ねこに少しでも関心のある方、長崎の町を歩くのが好きな方はぜひ仲間に入ってください。塾生募集中です。
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