- もくじ
- 1. お知らせ
- 「ながさきの地域ねこ2012」カレンダー
- 山根明弘氏講演会「まちねことの共生」
- 2. ねこ調査・アラカルト No.5
- “ねこ困り”さん その2
- 3. おわりに
1. お知らせ
「ながさきの地域ねこ2012」カレンダー
チャリティカレンダー「ながさきの地域ねこ2012」は好評販売中。
毎日新聞(10月12日付)「雑記帳」欄
西日本新聞(10月21日付)『地域ネコ』カレンダーに
長崎新聞(10月21日付)「石だたみ」欄
と新聞3社に取り上げていただきました。
かなりの反響があり、発行の「長崎県地域猫活動連絡協議会」は
うれしい悲鳴を上げています。
また、ご購入いただいた方からは
カレンダーの写真は「岩合さんを超えている!」
と絶賛していただいています。
購入ご希望の方は下記の長崎県地域猫活動連絡協議会ネットショップからどうぞ。
カレンダーについての詳細はこちら
山根明弘氏講演会「まちねことの共生」
動物愛護フォーラムヒトと動物の共生を求めて(第60回九州地区獣医師大会)
日時:2011年10月29日(土) 14:30~
場所:長崎ブリックホール国際会議場(長崎市茂里町2-38/JR浦上駅または茂里町電停・バス停下車)
入場:無料
いよいよ今週末に迫ってきました。
ねこと人がともにいい関係の中で生きていくには
どうすればいいのか。
ぜひ山根さんのお話を聞いてください。
2. ねこ調査・アラカルト No.5
“ねこ困り“さん その2
長崎の町はねこが多い――車が行き交う大通りからちょっと狭い路地に入ると
すぐねこに出会います。
長崎の町ねこ調査隊塾で調査するエリアは、その中でもとりわけ
ねこが多いと言われる場所です。
ねこが多い=ねこ困りさんも多い、というわけで
このような張り紙を見つけます。
気持ちはわかりますが
「犬や猫に糞・尿をさせない」ことはできません。
犬の場合なら「散歩途中の糞は片づけ、持ち帰ってください」
でしょうか。それでもやはり尿は持ち帰れませんが……。
ねこの場合はどうなるか?
飼いねこなら、「外で糞・尿をさせないために、家から出さないでください」
ノラネコの場合は「糞・尿をさせないために餌を与えないでください」
となるのでしょうか?
しかし、それではノラネコたちは飢えて死んでしまいます。
糞や尿の悪臭に悩まされ、かつ不衛生でもあり
「非常に困っている」ことは理解できますが、
これでは解決の糸口は見つかりませんね。
もちろん身勝手な飼い主さんや餌やりさんもいて、それに対する怒りから
このような張り紙になっていることもわかります。
しかし、張り紙で抗議しても、ほとんど効果はありません。
本気で解決したいと思うなら、やはり憎き飼い主さんや餌やりさんと話し合って
何とか妥協点を見つけていく、それしか方法はないのだと思います。
これだと具体的ですが、“植え込み”に隠れてほとんど見えない。
しかも夜に犬を散歩させている人には、アピールできません。
おや、あれはなんだ?ねこの置物?
近寄ってみると
ペットボトルには「野良猫に餌を与えないでください」
の文字がありました。
餌を与えないで飢え死にさせる、そんな発想が
こんなにかわいいねこのマスコットの下に
書かれているとは、ブラックユーモア?
これらは糞尿被害にほとほと困り果てた後の、
苦肉の策の張り紙。
ねこ困りさんの怒声やため息が聞こえてきそう。
ねこに餌を与えることは悪いことではないはずです。
問題は糞尿被害を最小限に食い止めるために
飼い主さんも餌やりさんも自ら汗を流す、
そしてねこ困りさんに何とか理解してもらうために
さらに一汗も二汗もかく、
そうできれば、ねこ好きさんとねこ困りさんが
歩み寄ることもあながち不可能ではなさそう――そんな気がします。
3.おわりに
長崎の町ねこ調査隊塾の塾生Kさんから、
タイに出かけたとき、チェンマイで出会ったねこの写真を送っていただきました。
三毛ねこのようです。
世界中で町ねこたちは懸命に生きているのですね。