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町ねこ通信 創刊号

もくじ
1. ごあいさつ
2. おしらせ
3. ねこ、あれこれ
4. おわりに

1. ごあいさつ……なぜ、ねこなのか

2,670

この数字は長崎市において2009年度に殺処分されたねこの数です。(犬は77)

殺処分は安楽死ではありません。二酸化炭素による窒息死です。

縁あってこの世に生れてきたのに、人のエゴイズムで残酷に死んでいくねこたち。

ねこを飼ったこともなく、とりたててねこ好きだったわけでもない私が、ねこに心を寄せるようになったのは、この悲しい事実を知ったからです。

 

6

この数字は2009年度に熊本市で殺処分されたねこの数です。(犬は1)

熊本市は犬やねこの処分数を減らすために行政と市民が智恵を出し合い協力した結果、ここまで減らすことができたのです。

「長崎はねこの多かけん」と言われます。たしかに長崎はねこの多い町かもしれません。

しかし、熊本にできて長崎にできないはずはありません。

まして、“平和都市”長崎ならば、物言わぬ小さな命にもやさしい町でありたいと思います。

もちろん、長崎市でもさまざまな人たちが、犬やねこの命を救うために動いています。

動物管理センター、獣医師会、ボランティアグループがそれぞれの立場から可能な限りの保護活動に取り組んでいます。

とりわけ、ボランテイアの皆さんの譲渡会や里親制度などを通しての献身的な愛情には頭の下がる思いがします。

その中で私にできることって何?――と考えてみました。そして

ねこ好きを掘り起こし、

ねこなんてどうでもいい人にねこに関心を持ってもらい、

ねこ嫌いも巻き込み、

ねこと人が平和に生きる町づくりをめざそうと思いました。

 

2. お知らせ

ねこ会議って、知ってますか?

長崎のノラネコを0にするために、いろいろな立場の人が集まって話し合っています。

ねこの好きな人はもちろん、ねこのトラブルで困っている人も大歓迎です。

次回は3月12日(土)10:00~12:00

場所 出島交流会館4F会議室(長崎市出島町2-11)

くわしくは「長崎県地域猫活動連絡協議会」のホームページをご覧ください。

<ちょっとひとこと>

このホームページ、名前は長く固いイメージですが、とてもわかりやすくていねいに、長崎のねこ活動について教えてくれますよ。

*「地域猫」ってなんだ?――というあなたのために*

「地域猫」とは<地域の中で人間と猫が共生できるように、適切に管理されているお外にいる猫>、もうちょっとくわしく言うと<特定の飼い主はいないけど、その猫がいる地域の複数の住民やボランティア団体によって定期的に餌を与えられ、排泄も含む清掃をし、不妊手術を施されている猫>です。(「長崎県地域猫活動連絡協議会」のホームページより)

*もっとくわしく知りたい方は*

『「地域猫」のすすめ──ノラ猫と上手につきあう方法』黒澤泰著(横浜市職員・地域猫発案者)文芸社(1200円+税)をお勧めします。

 

3. ねこ、あれこれ

平安時代、ねこはセレブのペットだった?

名前は有名ですが、ほとんどの人が全巻読んだことがないであろう(たぶん)、かの有名な源氏物語。

その中にねこが重要な役割を担って登場します。

それは源氏物語若菜の巻、朱雀院の第三皇女である女三宮が源氏に降嫁します。その時、女三宮はまだ13、14歳、それに比べて源氏は40歳、当時で言えばもう老年の域、年の離れたこの夫婦に危機が忍び寄ります。

それは三月の春うららかな日、蹴鞠(けまり)の遊びに招待されていた柏木は、源氏の妻である女三宮を御簾(みす)の合間からちらりと見て、恋い焦がれ、忘れられなくなってしまいます。この時に二人を結びつけたのが、“ねこ”なのです。それからもこの二人の密通(つまり今で言うW不倫)にねこの存在が深く関わってきます。この後、女三宮は柏木の子を出産、悲劇が始まります。さあ、このドロドロ劇をもっとくわしく知りたい方は、西郷信綱『源氏物語を読むために』平凡社ライブラリーを読みましょう。

(買ってまで読むのはちょっとと言う方は、長崎市立図書館にありますよ)

当時、ねこは「唐猫」と呼ばれて、中国からの貴重な舶来であり、貴族が愛玩していたそうです。

ねこの扱われ方も、その時代によって変化していることがようくわかります。

ダウニング街にノラネコがやってきた!

ダウニング街10番地、つまりイギリスの首相官邸でネズミ捕獲のためにねこが飼われ始めた、というニュース。

2月16日付のAFPが伝えるところによれば、このねこは4歳の雄猫、ラリー。

以前はノラネコだったが、犬猫愛護施設に保護され、「人なつっこい性格の上、極めて高い獲物の捕獲能力があった」ために、首相官邸のネズミ捕り役に抜擢されたらしい。

キャメロン首相は「ラリーを迎えることができて、とても喜んでいる。ラリーは官邸の訪問客を魅了してくれるだろう」と語ったそうです。

日本の首相官邸はネズミ1匹通さない厳重な警備なのでしょか?

菅総理も譲渡会でねこをゆずり受けて官邸で飼ってみたら、もしかして支持率アップにつながるかも?

これぞ、「ねこの手も借りたい」心境でしょうか?

 

4. おわりに

町ねこ通信創刊号をお読みいただきありがとうございました。

ご感想、ご意見、ご質問などありましたら、こちらのフォームからどうぞ。

最後になりましたが、パソコン音痴の私のためにメールマガジンのフレームを作っていただきました<さるねこ父>こと中村さまに深く感謝申し上げます。

中村さまのブログ「さるねこふみ」にはとってもかわいいにゃん子が登場します。ぜひ、訪ねてみてください。ねこ情報も満載ですよ。

また、町ねこクラブのマスコットキャラクターをデザインしてくださいました 耕文舎 デザイナ

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